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カムフォロア製作の流れ

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特殊仕様のカムフォロア製造をお考えの方へ

  • 執筆者の写真: 雅也 楢崎
    雅也 楢崎
  • 9月18日
  • 読了時間: 3分


特殊仕様のカムフォロア製造

特殊仕様カムフォロア製造は可能でしょうか?


こんにちは。IEM田口精巧の田口です。 ホームページを公開して、様々なお問合せをいただくようになったのですが、こちらが当初想像していなかったような特殊なカムフォロアのご相談もございます。


これまでやったことのないチャレンジングな製造になることもあるのですが、何よりお客様が当社へ

「田口精巧ならば実現してくれるのではないか!?」


と期待して、お問合せいただいていると思うと大変嬉しく思いながら頭をひねっております。


カムフォロアの特殊な仕様といっても、具体的にどんなことがあるのかについて本日はご紹介いたします。





特殊な仕様が必要とされる主なケース


高温・低温環境

炉内や冷凍設備など、極端な温度条件下で使用される場合

熱処理仕様や対応グリースの選定



耐食性が必要な環境

化学プラント、海洋設備、食品機械など、化学反応や錆に強い仕様

材質や表面処理の検討



重荷重や高速回転

自動化ラインやプレス機械での使用

高速回転は保持器付きが、重荷重は総ころにするのが有効



省スペース設計

標準品ではサイズが合わない特殊寸法

なるべく標準品が使えるように機械設計されると思いますが、どうしても欲しい寸法がないことはあるものです



小さなサイズのカムフォロア

特殊形状

外輪特殊形状、スタッド部を長くしたい、専用取付け構造(スタッド部の切欠き加工等)が必要な場合

標準品の外輪は適寸なのだけれどスタッドの長さが足りない

スタッドは使えるが外輪の径が合わない

標準品の球面外輪よりRを強くしたい など



特殊精度

大手メーカーのカタログには各寸法の精度の記載がございます

その精度より高精度でないと必要な機械機構の精度が出せない

ローラーギアーインデックス用など



特殊仕様カムフォロアの製造の流れ


特殊な仕様になると、製造にどれだけの期間がかかるんだろう?と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか? お問合せから納品までの大まかな流れをご案内します。


  1. 仕様ヒアリング・設計 使用環境、負荷条件、耐久性の要求をヒアリングし、最適な設計を行います。

    お客様の欲しいカムフォロアの具現化を目指します。 お電話やFAX・Mailでも、当社へ直接お越しいただいても大丈夫です。

  2. 材料選定

    耐熱鋼、ステンレス鋼、セラミックなど環境に応じた素材を選択します。

    シール材や潤滑方式も用途に応じて選定します。

  3. 加工・熱処理 各工程を協力会社に依頼、適時工程間検査を実施して、パーツを完成させます。専門性の高い工程を適切に分担することで、安定した性能と耐久性を実現しています。

  4. 組立・検査 各パーツを組立後、精度測定・回転試験を実施します。


※取り扱いのない素材やパーツ、加工できない内容もございますので、ご希望に添えないこともございます。




特殊仕様のカムフォロアをお考えの方へ

特殊仕様カムフォロア製造は、小ロットの場合など大手メーカーで対応してもらえなかったという声もありました。

また、大手ベアリングメーカー特殊品部門の方が、不具合でお困りの案件をご相談にいらして、不具合解消のうえ継続して製作させていただいたりもしています。 各工程で起きる問題を事前に予想し設計したり、実際の工程に注意喚起したりするだけでも仕上りは大きく変わってきます。

併せて、環境条件や設計要件に合わせて製造することで、機械の性能・寿命・安全性を大きく向上させられます。

当社では、設計段階から材料選定、試作・量産まで一貫して対応可能です。 「こういう特殊なカムフォロアが欲しい」といったお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。





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